2022年11月21日月曜日

奈良いのちのサロン「ひかりの風」を始めます


奈良いのちのサロン「ひかりの風」は、さまざまな病に苦しんでいる方、そのご家族、大切な方を亡くされたご家族や、医療従事者などが、立場を超えて集い、いのちのこと、死のことをフラットに話せる場所です。

毎月第4土曜日 14時~16時(時間内は自由に出入りしていただけます)
於 日本キリスト教団奈良教会(くわしくは「アクセス」をご覧ください)
無料

私たちは人生の中で、ある日突然、大きな病を背負わされることがあります。病を宣告されたその日から、限られた情報の中で、あるいは逆にあふれるほどの情報の中で、患者さんとそのご家族は、治療を選択していかなければなりません。

もしかしたら、日常生活の中ではいのちや死のこと、病に対する思いを口にできる場面は少ないかもしれません。残念ながら病院でも、葛藤や不安を打ち明ける時間や場所を十分に確保することは難しいのが現状です。また、病と共に生きる患者さんを最後まで支え、天へと見送ったご家族の中には、介護中に経験したたくさんの葛藤や後悔を解消できないまま、胸に重りを抱え続けている方もいらっしゃることと思います。そんな方は奈良いのちのサロンにいらっしゃって、その思いを誰かと分かち合ってみませんか。

不安や悩みを完全になくしたり、解消するのは難しいかもしれません。このサロンは「答え」を提供する場ではありません。それぞれの「答え」を見つけるのは、皆さんご自身です。けれどもその「答え」を見つけるまでの間、共に悲しんだり、共に悩んだり、時には共に喜んだりしながら、あなただけの「答え」を探すお手伝いができればと願っています。

このサロンの名前の由来となった「光風(こうふう)」とは、雨上がり、日が射す草木の間に吹きわたる風を指す言葉です。光を浴びて、雨粒はキラキラと輝きます。もし今涙が止まらないとしたら、十分に涙を流して、想いを吐き出すことができますように。いつかその雨が止んだ時には、きっとさわやかな風が皆さんの心に吹いてくるはずです。このサロンでの自由な対話を通して、いのちと向き合う力が与えられますように、心よりお祈りをしております。

 *安心してお話しいただくために、「聞いた話はその場だけで口外しないこと」「批判しないこと」を基本的なルールとしています。
 *基本的にはグループでの対話となりますが、必要に応じて、個別でお話をお聞きすることもできます。
*キリスト教に限らず、どのような宗教の方でもご参加いただけます。
*マスク着用、受付での手指消毒や検温にご協力ください。申し訳ありませんが、37.5℃以上ある場合は、その日の参加はお控えください。また、感染症対策のため連絡先をお伺いします。

*献金は必要ありません。


日本キリスト教団奈良教会牧師

淀川キリスト教病院チャプレン

臨床パストラル・カウンセラー

汐碇 直美